【SDGs】株式会社久保田工務店様×揖斐高等学校「2年生出前授業」

株式会社久保田工務店様のサポートをいただき
揖斐高等学校で出前授業を行わせていただきました。

「将来は地元で働きたいけど、働き先ってあるのかな…?」
「街に出ないと、稼げる仕事はないんじゃないのかな…?」
「自分にあった仕事とか分からないし、得意なものも何もないし…」
中高校生は口には出しませんが、こうした漠然とした不安を抱えています。
大人たちがキラキラした存在に見え、社会全体が活気あふれた時代は過去の話です。

未来を支える若者たちに、確かな未来を残すためには
大人がしっかりと寄り添う社会づくりが必要です。
今回の出前授業は、そうした地域の社会課題を解決するべく
株式会社久保田工務店様が取り組まれる活動の一環として行われました。

出前授業は2時間構成です。
揖斐高等学校の普通科は現在2クラスの構成です。

1時間目は、経済カードゲームを使って世の中のお金の流れを体験するワークショップです。
小学生向けの出前授業から、企業の社員研修まで、どの世代でも行っています。
異なる世代をごちゃまぜにして行うと、それはそれでたくさんの気づきを得ることができます。

即席の5人チームで会社を作って、売り上げを競い合います。
短時間でリールを把握して、戦略を練らないといけません。
出前授業で大人の話を我慢して2時間聞くのではなく
体感できるワークショップを軸に未来を主体的に考えることの大事さを学びます。

廊下から先生方が興味津々の様子で見守っていただけています。
後からお話を聞いて、なるほどと思ったのですが
今の2年生の学年の子達は、昨年はコロナでまともに教室で勉強ができなかった世代なので
こうやってグループ活動をする経験が今までに比べると圧倒的に少ないのだそうです。
大人もコロナの影響で大変な暮らしを強いられていますが、
学校でも子ども達がコロナの影響を受けているのですね。

5分間の練習タイムを経て、実践を5分×2回行いました。
時間がたてばたつほど、会場の中の動きは活発になります。
中には、戦略がはまって売り上げをどんどんのばしていくグループも現れ始めます。
経済の縮図を身をもって体感するのが、このワークショップの大きな特徴です。

先生もグループの中に率先して混じって下さいました。
先生チームを予め作っておくと、もっと盛り上がるので、それはまた次回のチャンスに。
大垣ケーブルテレビ社、読売新聞社、岐阜新聞社に取材に入っていただきました。
価値ある取り組みですので、多くのメディアが取り上げてくださいます。


2時間目は、自分を分析するところからスタートです。
真剣に質問紙に向かい合っている様子が分かると思います。
出前授業で、話をされた経験がある人は分かると思いますが
このように全員を授業に集中させることは、非常に難しいことです。
それだけ、この授業内容が一人一人の生徒に寄り添えた内容となっている証拠です。

生徒が真剣に取り組んでいる横では、先生方も一緒になって取り組まれていました。
この姿は、とても素晴らしいと思います。
先生も一緒になって、生徒と同じ目線でというのは、なかなかできるようでできないものです。
揖斐高等学校の生徒さんは、このような熱心な先生に日々向き合ってもらえて幸せだと思います。

「アイデア」と「行動力」で未来を変える。
そのヒントを、今まで世の中に数多くのものを生み出してきた加藤喜昭さんにお話をいただきました。
一人一人が未来をつくる主人公になれるということ
揖斐の街でもそうした仕事ができること
誰にでもそのチャンスがあることをお話いただきました。


2時間の授業は、ここで終わりになります。
2時間の授業の終わりで、この生徒さんの集中力は素晴らしいです。
一方的な大人の語りではなく、一人一人に気づく場を届ける。
それが「未来創造たまご塾」です。


最後に、株式会社久保田工務店様の紹介動画を見ていただきました。
これまでの流れから、より一層集中して視聴してもらえたことと思います。


お仕事の関係で参加できなかった久保田社長さんの言葉も
真剣に耳を傾けている生徒さんが多かったことが印象に残りました。
来年度の職場体験の際には、このメッセージを思い出してもらえると嬉しく思います。

株式会社久保田工務店様のご挨拶で出前授業を締めました。
地元企業として地元の若者の未来を残していくという熱い想いを伝えることは
生徒さんにとって未来への大きな安心の一つになります。